2012年3月8日木曜日

日本棋院と将棋連盟の財政状態 日本に限って言えば、囲碁より将棋の競技人口が多...

日本棋院と将棋連盟の財政状態



日本に限って言えば、囲碁より将棋の競技人口が多いと聞きます。

しかし、将棋連盟の財政状態は、かなり厳しいようです。

逆に、日本棋院については、そのようなことはないようです。



なぜ、将棋連盟は財政難に陥ったのでしょうか?

また、日本棋院はなぜ、安泰なのでしょうか?



よろしくお願いします。


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日本棋院の方が財政状態ははるかに厳しいです。

以下読売新聞の記事です。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/magazine/kato/0602/ka_602_06022401.htm



94年度(平成6年度)からは収支がマイナスになり、

億単位で赤字の垂れ流しが始まった。

その累計は2001年度(平成13年度)までに

15億円を超えることになる。



赤字を埋めるために使われていたのは、

それまでの“蓄え”だった。日本棋院によると、バブル経済期、

旧棋院(品川区高輪)の借地権を売却して得た二十数億円の資金などが、

折からの高金利で運用されて一時、30億円くらいまで増えていた。

それを、どんどん使っていたのである。

穴埋めで流出した資金は20億円前後に達していた。

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将棋連盟の赤字はつい最近ですし、

内部留保は2005年段階で3億円のようです。

(一時は10億を超えていたはずですが…)

単年度決算は2007年は黒字らしいです。

販売部にもアルバイトの他、契約社員が2名いましたし、

免状課にも奨励会員がバイトで働いたりしています。

(免状の案内のダイレクトメール

の発送などもしているそうです)

2005年度末から職員をリストラしたはずです。

将棋連盟が契約社員を使いだしたのが

2006年度からです。

職員をリストラする際の退職金引当金が

不足していると言われていた時期もあるようですが

実際はリストラできているので多分問題ないと思われます。

販売部の休日営業の停止、

将棋年鑑CD-ROMのVista対応しないことでの終了

など赤字になりそうなことは対応しているようですし…

タイトル戦の大盤解説会の入場料なども

昔に比べだいぶ値上げしています。



将来的な問題点があるとしたら2点



1.機関紙「将棋世界」の赤字

2.会館建て替え



でしょう。今の調子だと

1.

売れない場合は定価の値上げ

(廃刊すると公益法人格取得が困難になると推測されるため)

2.

これはどうするんでしょうね

今の将棋会館を建てるときはかなり企業や個人から寄付が

ありましたが、この経済情勢では期待できないでしょう。



関西将棋会館建設時(昭和55年頃)は、

寄付金の他に

記念免状(木村義雄、大山康晴、中原誠)の発行

(初段は棋力認定の必要なし、免除所持者は1段上の免状

を無試験で取得できる)

将棋名人戦全集(大修館書店発行 定価18万円)発行

による収入

(その数年後、売れ残った将棋名人戦全集を

3万6千円で買わないかという案内を

高校生の頃の私がもらったことがありますので14万円は寄付金といえます。

この案内は近代将棋の詰将棋を全問正解して賞品をもらったときに

同封されていました。

現在、将棋名人戦全集の古本の相場が1万円前後の理由の一つです)



羽生さんに永世7冠にでもなってもらわないと

将棋連盟は商売ができません。



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それは将棋と囲碁のゲームとしての根本性質に関わる問題です。

将棋は教わっても強くならないが囲碁はおそわれば強くなる。

将棋はテーチングプロの道が無く。囲碁はテーチングプロの道が有る。



ですから、将棋連盟が財政に厳しくいと直接プロ将棋棋士の生活のに直接聞いて来る。

しかし囲碁のプロ棋士には副収入の道が有る。

副収入があるかどうかの違いだけだよ。


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逆じゃないですか。

日本棋院は、昔から、財政的に苦しかったと聞いています。それをめぐって近年、故加藤正夫氏に理事長が入れ替わったりして改革したそうです。



将棋連盟の赤字は、近年余計な事業に手を出したことが大きいのではないですか。会長選で米長さんが赤字を強調しすぎて、日本棋院より悪いと思われたのでしょう。

ただし、将棋連盟は社団法人で棋士が社員というところがネックで、改革することは非常に難しいでしょう。

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